消化器官が未発達な子犬や消化機能が衰えてきたシニア犬などには、ドライフードをふやかして与える方法があります。
ふやかしたドッグフードはやわらかくて食べやすくなるだけでなく、胃腸にも優しく消化吸収を助けてくれます。また水分補給もできます。
人がお粥を食べるのと同じようですね。
しかし、正しいふやかし方をしないと栄養の損失につながる場合もあるので、この記事を参考にしていただき、正しいドッグフードのふやかし方、ふやかすことのメリット・デメリットを知って欲しいです。
ドッグフードをふやかして与えるメリット・デメリット
ドッグフードにはいろいろなタイプがありますが、保存性が高いという理由から「ドライフード」を選ぶ飼い主さんは多いですよね。
ドライフードは適度な硬さがあるので、わんちゃんの健康状態によってはふやかしてあげた方がいい場合もあります。
それでは、ドッグフードをふやかして与えた場合のメリットとデメリットについて詳しく調べましたので”うちの子”にあげる時の参考にしてくださいね。
ドッグフードをふやかして与える場合の5つのメリット
歯の健康を守るため
ドッグフードをふやかすことで、愛犬の歯の負担を軽減することができます。
硬いドッグフードを食べることで犬の歯がすり減ったり、歯肉炎が発生することがあるため、ふやかすことで歯の健康を守ることができます。
消化を助けるため
ドッグフードをふやかすことで、犬の消化を助けることができます。
硬いフードはおなかの中で水分を含んで粉砕されます。ふやかすことによって食物繊維が膨らんで愛犬の胃や腸で消化しやすくなります。
また、お腹の中でふやかすという過程がなくなるので、腸の通過も速くなって消化の時間が短くなるのでおなかの助けになります。これによって、消化不良や下痢を防ぐことができます。
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ドライタイプの場合は、わんちゃんがよく噛んで食べたり消化液などで徐々に乾燥している栄養成分をふやかして吸収します。
一方で事前にふやかしたフードはすでにやわらかくなっているため、わんちゃんが食べた時点で消化しやすく吸収のスピードが速くなります。
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お水を飲む量が少ないわんちゃんにおすすめ
ドッグフードをふやかすことで水分を含ませることができます。これにより、愛犬が十分な水分を摂取することができ、脱水症状を防ぐことができます。
ドライフードに含まれる水分はだいたい10%以下です。
ふやかすと水分量が増えるので、ご飯と一緒に自然と水分補給につながります。フードと別に水を与えるよりも、効率より多くの水分を摂取することができます。
なので日ごろからお水を飲むのが少ないわんちゃんには、ドッグフードをふやかして与えることがおすすめです。
満腹感が得られドカ食い防止に
ふやかすと水分によってカサが増えるので、同じ量を与えてもふやかしていないドライフードを食べたときより満腹感がアップします。
なので、フードの食べ過ぎを抑えられ肥満防止にも役立ちます。
わがやの2匹のわんこはまさしくこの通りの対策をとってます。
とにかく食いしん坊でご飯を「ガツガツ」食べるので肥満防止と水分補給を兼ねて、ふやかしご飯にしています。
香りが食欲を刺激する
ドライタイプのドッグフードはふやかすことで、より香りが強くなります。そのため、わんちゃんの食いつきがよくなり、食欲増進につながります。
ドッグフードをふやかして与えるデメリット
時間と手間がかかる
一般的なドッグフードのふやかし方は、十数分ほど40℃以下のぬるま湯につける方法です。そのため時間と手間がかかります。
噛む力が弱くなる
ドライフードをふやかしてしまうと、やわらかくなり噛み応えがなくなるため噛む力を衰えさせてしまう可能性が考えられます。
噛む力が弱っているシニア犬には、やわらかいフードはメリットになりますが、若い成犬にとってはデメリットになる場合があるでしょう。
若い成犬にふやかしたフードを与える場合は、それ以外にも硬いおやつや噛むおもちゃなどを与えるなどの工夫をするとよいでしょう。
歯に残りやすく歯周病の原因になる
硬いドライフードを噛むと、間接的に歯垢の付着を予防できると言われています。しかし、やわらかいフードだけを食べていると歯垢が付きやすくなり、歯周病の原因となる可能性もあります。
固いフードでは、歯を削ってしまったり歯肉炎を起こしてしまう可能性がある反面、柔らかいフードを食べると歯垢が付きやすいというデメリットがあります。
なので日頃の歯磨きをしっかりと行う事で予防ができるので、定期的な歯磨き習慣をつけるなどの工夫をすることも大切ですね。
ふやかしたドッグフードを与えるのに適した犬は?
ふやかしたドッグフードのメリットとデメリットが分かったと思います。なので愛犬の成長や健康状態に合わせて与えるのが良いでしょう。
シニア犬
噛む力が衰えているため
わんちゃんも年を重ねると徐々に嚙む力が弱まっていきます。ふやかしたフードなら噛む力がほとんど必要ないのでシニア犬でも無理なく食べられるでしょう。
食欲が低下しているため
シニア犬は消化機能の衰えなどにより、食欲が低下してしまうことが多いです。
ふやかすとドライフードの状態より香りが強くなるため、食欲を刺激できると考えられます。
また、嚙む力が弱い分、咀嚼回数が多くなり、疲れから食欲が減退してしまう子もいるようです。ふやかすことで食べやすくなり、食欲低下の改善につながるかもしれません。
子犬(2ヶ月頃まで)
成長途中の子犬は歯が生えそろっていないので、消化機能も未発達の状態です。なので、ふやかしたやわらかい状態のフードを与えれば消化しやすくなります。
ただし歯が生えてきたら、ふやかす時間を少しずつ短くして最終的にはドライフードが食べられるように慣らしていきましょう。
食欲がない時
ドッグフードをふやかすと風味がよくなるため、食欲増進を助けてくれます。
体調不良の犬や夏バテで食欲のない犬には効果的かもしれません。ふやかすことで水分の含有量も増えるので、効率的な水分補給にもつながります。
ドッグフードの正しいふやかし方は?
ドッグフードのふやかし方には主に下記の通りにふやかすことがおすすめです。ドライフードの硬さなどによってふやけ具合などが変わりますので、都度調整して試してみてください。
ぬるま湯でドッグフードをふやかす場合
- 1回分の量のドッグフードを皿に入れる
- 30〜40℃のぬるま湯をドッグフードがひたひたになる程度まで注ぐ
- 10〜15分ほど時間を置く
- 好みのやわらかさになったら完成
わんちゃんの状態に合わせてふやかす時間は変えましょう。またドライフードの粒の大きさや硬さによりますが、目安としては子犬や食欲不振の犬に与える場合は5〜10分(指で軽く押すと崩れる程度)、噛むことが困難なシニア犬などに与える場合は15分以上(指で触れただけで簡単に潰せるくらいのやわらかさ)がおすすめです。
ドッグフードをふやかす際の注意点は?
ふやかしたドッグフードは子犬やシニア犬などにはメリットが大きいですが、ふやかす際には以下の点に気をつけて行なってください。
熱湯を使わない
ビタミンや乳酸菌などの栄養素が入っているドッグフードの場合、これらの成分が熱で損なわれてしまうためです。
できれば40℃以下の体温程度の温度にしてください。
火傷に注意する
お湯や電子レンジでふやかしたフードを犬に与える際は、必ず事前に冷ましてから与えましょう。
思いがけず火傷をしてしまう可能性があるためです。また、飼い主もお湯を使用する場合は火傷に十分気をつけてください。
ミネラルウォーターや牛乳を使わない
ミネラルウォーターには水道水よりも多くのミネラルが含まれます。多量のミネラルは、犬にとって尿路結石のリスクを高めてしまう恐れも。
また、牛乳の使用も避けてください。犬は牛乳に含まれる乳糖が分解できないため、下痢になってしまう可能性があります。
1回に食べる分だけふやかす
ドッグフードをふやかすのは時間がかかるため、「愛犬を待たせないためにもまとめて作りたい」と考える飼い主さんもいるでしょう。
ただし、ふやかしたフードは水を多く含んでいる分、雑菌が繁殖しやすいです。腐敗しやすく、愛犬の健康を害する危険性があるため、必ず食べる分だけふやかすようにしましょう。
健康な成犬にドッグフードをふやかして与えてもいい?
健康で食欲のある成犬にふやかしたドッグフードを与えても問題はありません。
ただし、前述したように歯石がつきやすくなったり、噛む力が衰えやすくなったりなどのデメリットがあるので、注意しましょう。
基本的にはドライフードを与えて、食欲のないときはふやかしたドッグフードを食べさせるなど、使い分けることをおすすめします。

愛犬の体調が悪いときや食が細くなってきたときは、ドッグフードをふやかして与えると食べやすくなり消化器官への負担も軽減できます。
子犬や老犬の食事でドッグフードをふやかしたいという方もいるでしょう。
ただし、ドッグフードは正しくふやかさないと、栄養が損なわれるだけでなく雑菌の繁殖につながることもあります。
そこでこの記事では、ドッグフードの正しいふやかし方とふやかしたドッグフードを食べてくれないときの対処法について紹介していきます。
まずは、ドッグフードをふやかすときの基本の手順を紹介します。
子犬や食が細くなってきた犬の場合は、5〜10分程度ふやかし、指で軽く押すと崩れる程度になったらOKです。老犬や噛む力が弱い犬の場合は、15分以上ふやかし、軽く触っただけで潰せるくらいにしてあげてください。
ふやかす時間はドッグフードの粒の大きさや硬さによって若干異なるため、定期的に様子をみてちょうどいい硬さになったら与えるようにしましょう。
ドライフードをふやかす水分量は、フード:ぬるま湯=1:1~2:1程度が適量です。熱湯を使うと成分が壊れてしまうため、触れる程度のぬるま湯を使用します。
ドライフードはふやけるまでに時間がかかる場合も多いので、芯がないか、フード全体が完全にふやけているかを触って確認しましょう。
フードプロセッサーなどで先にドライフードを細かくしてからふやかしてもよいです。
おなかが弱い犬やおなかを壊している犬でなければ、硬さは好みで変えてもOKです。
水分が多いと胃酸が薄まりすぎてお腹の調子を崩す原因になることもありますが、病状によっては薄い方が適している場合もあるので主治医に確認しましょう。」
ドライフードをふやかすのは、ぬるま湯でも水でもOK
も対応できる食事の与え方ですので参考にしてくださいね。
2.ドッグフードのふやかし方【2つの時短法】
ぬるま湯を用意したり、10分以上ふやかしたりする時間がない場合は、電子レンジやミキサーを使って時短する方法もあります。
熱容器に入れて電子レンジで温める
電子レンジを使ってドッグフードをふやかす手順を紹介します。
電子レンジで温める時間は、好みの硬さになるように調整しましょう。ただし、温め過ぎると栄養素が変性してしまう恐れがあるため要注意です。
ミキサーやフードプロセッサーを使う
ミキサーやフードプロセッサーを使ってドッグフードをふやかす手順を紹介します。
ミキサーやフードプロセッサーを使って粒を細かくすれば、5分以上待たなくてもすぐにふやかすことができるでしょう。
3.ドッグフードをふやかす際の注意点
ここでは、ドッグフードをふやかすとき、与えるとき、保存するときに注意すべきことを6つ紹介します。
ドッグフードの種類を変える
ふやかすドッグフードはいつも食べているものでないと、においや味の違いから警戒して食べてくれない可能性があります。ふやかしやすそうだから、栄養価が高そうだからとドッグフードの種類を変える場合は注意が必要です。
50℃以上の熱いお湯を使う
50℃以上の熱いお湯を使うと、タンパク質や水溶性ビタミンなどの栄養素が熱で変性してしまいます。ドッグフードをふやかす際は30~40℃のぬるま湯を使いましょう。
熱々のまま与える
ふやかしたドッグフードを熱々のまま与えると、愛犬が口の中を火傷してしまう危険性があります。よく混ぜて人肌程度に冷ましてから与えるようにしてください。
ふやかしたフードを長時間置いておく
ふやかしたドッグフードは脂肪分の酸化が早く、雑菌が繁殖しやすくなっています。時間が経つにつれて栄養成分の破壊や腐敗が進むので、作ってから20分以内に与えるようにしましょう。
残したフードを保存する・まとめて作る
前述のとおりふやかしたドッグフードは雑菌が繁殖しやすいので、残ったものは保存するのではなく、すぐに捨てるようにしましょう。また、同じ理由でふやかしたフードをまとめて作るのもNGです。
4.ふやかしても食べてくれないときの対処法
ドッグフードをふやかしてもなかなか食べてくれないなら、以下の対処法を試してみましょう。
電子レンジで温め直してみる
ドッグフードは温めるとにおいが強くなり、冷めると香りや味が落ちます。ふやかしたドッグフードを食べてくれないときは、電子レンジで温め直してから与えるのがおすすめです。
水分量を増やしてスプーンやシリンジで食べさせる
食欲がなくてふやかしても食べない犬の場合は、スプーンやシリンジを使い直接口に運んであげると食べてくれるかもしれません。ドッグフードを多めの水でふやかしておくと飲みこみやすくなります。
どうしても食べない場合は水分補給をさせる
どうしても食べない場合は無理に食べさせようとせず、脱水状態にならないように水分をスポイトで少しずつ与えましょう。スポイトを嫌がる場合は、水分を含ませたガーゼで口内を拭いて湿らせるのもおすすめです。
全くご飯を食べないなら、緊急性のある病気にかかっている可能性もあるため、できるだけ早く動物病院で診てもらうようにしましょう。
5.まとめ
ドッグフードをふやかす場合の注意点としては、清潔な容器で行い、適切な量の水を加えることが重要です。過剰な水の添加は、栄養価の低下や雑菌の繁殖を招く恐れがあります。
ドッグフードをふやかすメリットは、犬がより多くの水分を摂取できることにあります。これにより、犬の水分摂取量が増え尿路感染症や腎臓疾患などの健康リスクが低減される可能性があります。
また、ふやかすことにより、犬が噛み砕く必要がなくなり、消化にかかる負荷が軽減されることもあります。
ドッグフードをふやかす際は、30~40℃のぬるま湯をドッグフードが浸るくらいまで注ぎ、5~15分程度待ち、人肌程度まで冷ましてから与えるのが基本です。
またフードプロセッサーなどを使用してふやかす時間を短縮するなどの工夫もよいでしょう。
ドライフードをふやかして与える必要のある犬は、子犬やシニア犬だと思われがちですが、年齢にかかわらず、どの犬にも与えることができます。
子犬やシニア犬、獣医師から指示があった犬、おなかが弱い犬、食後に吐きやすい犬、水分を多く摂取させる必要のある犬、ふやかした方が好きな犬などに与えましょう。